普段から解熱鎮痛剤のお世話になっている人もいるでしょう。今の解熱鎮痛剤より自分に合った解熱鎮痛剤を探してみましょう。

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インフルエンザの時に解熱鎮痛剤は使える?

インフルエンザの代表的な症状としては38℃以上の発熱がありますが、高熱がある場合でも解熱鎮痛剤はできるだけ使用しないことが望ましいです。
体内にインフルエンザウイルスが侵入すると、ウイルスの増殖を抑える作用・ウイルスを駆除する白血球を活発化させる作用・ウイルスに対する免疫を高める作用の3つの作用が働きます。
これらの働きを高める為に体温を上げている為、解熱鎮痛剤で熱を下げることはウイルスに対する働きを低下させることに繋がるのです。
解熱鎮痛剤の中でも特に使ってはいけないものがあります。

それはNSAIDsと呼ばれる種類のもので、インフルエンザの時に飲んでしまうとインフルエンザ脳症を誘引したり、重症化させる可能性があるとされています。
具体的にはNSAIDsに分類される成分のうち、アスピリン・アセチルサリチル酸・サリチルアミド・エテンザミドのサリチル酸系と呼ばれるものと、ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸を配合しているものです。
インフルエンザの疑いがある場合には、これらの成分が含まれたものは市販の解熱鎮痛剤も風邪薬も使用しないように注意しましょう。

インフルエンザ脳症は発症すると約30%は死亡し、約25%が後遺症が残る可能性がある恐ろしい病気です。
発症する患者の多くは乳幼児ですが、成人でも発症する可能性が無いというわけではありません。
この病気はインフルエンザウイルスが脳に侵入することが原因というわけではなく、感染することでサイトカインという物質が増殖してアレルギー反応を起こすことで発症してしまいます。
このように、非常に危険な病気で死亡事故も起きているので、インフルエンザでは市販の解熱鎮痛剤の服用は控えることが重要となります。

しかし、アセトアミノフェンを主成分としたものであればインフルエンザ脳症にかかる危険性がない為、服用しても問題ありません。
アセトアミノフェンは抗炎症作用はなく、脳の中枢神経に作用して痛みや熱を鎮める効果があります。
また、副作用や合併症を引き起こすリスクが他の薬と比較して低いので、日本小児科学会等からインフルエンザの時に使用できる解熱鎮痛剤として推奨されています。
そのため、市販薬で急場をしのぐ場合には、アセトアミノフェンを有効成分としている薬を服用することが最も安全であると言えます。

解熱鎮痛剤の成分によっては使用してはいけない

インフルエンザを発症している際に使用できない解熱鎮痛剤にポンタール(主成分・メフェナム酸)が挙げられます。
ポンタールは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、抗炎症や鎮痛・解熱作用など幅広い薬効成分を持ち副作用も少ない優秀な薬ではあるものの、インフルエンザ脳症やライ症候群を引き起こす恐れがあるためです。

生命の危機に関わる合併症を防ぐため、厚生労働省ではインフルエンザを発症している子どもに対しポンタールなど一部の解熱剤の処方を禁じています。
なお、成人に関してもインフルエンザ脳症を発症する可能性があり、余程の理由がない限りインフルエンザの時にポンタールが処方されることはありません。

ただし、インフルエンザの発症時や疑いのあるタイミングでポンタールを服用したとしても、過度な心配は無用です。
服用すればインフルエンザ脳症をはじめとする合併症を必ず発症するという訳ではないため、まずは落ち着いてけいれん・意識障害など、インフルエンザ脳症の前駆症状が発現していないかを経過観察しましょう。
この他に脳症・脳炎の初期症状として特徴的なものとして、激しい嘔吐や意識消失などが挙げられます。
これらの症状が見られた場合、救急車を呼ぶなど一刻も早く対処しましょう。

インフルエンザ発症時に使用できない解熱成分は、ポンタールの成分であるメフェナム酸の他にアスピリンに含まれるサリチル酸系の成分や、ナボールの主成分であるジクロフェナクナトリウムが挙げられます。
サリチル酸系はバファリンや、エテンザミドといった有名な市販薬にも用いられているため、注意が必要です。
通常の感冒薬(総合風邪薬)に配合されていることも多いため、風邪かインフルエンザか分からず疑わしい段階では、安易に解熱鎮痛剤や風邪薬を服用しないよう注意しましょう。